おひさしぶりです。
つい数日前まで暑かったと思えば、あっという間に乾燥する季節の到来ですね。
いつもより自分を労わるケアが必要だと感じる今日この頃。
ケアしているのに、爪が割れる、ささくれが痛む、こんなトラブルに悩んでいませんか?
爪は心身の不調を映す鏡だと聞いたことがあります。
忙しさ、環境、無理の重なり…ふとしたときに、その「ひずみ」が現れる場所。
繰り返すトラブルに困っていた私が、ようやく出会えたのが「育爪(いくづめ)」というケアでした。
爪を飾るのではなく、育てていくという選択。
その心地よさを、今日は少しだけシェアさせてください。
- すぐ割れる、繰り返す爪トラブルの対策
- ぶり返す足の角質ケア方法
- ネイルが苦手だけど、爪を丈夫に美しく保つ方法
- サロンに通わず、自分の手で手軽にケアできる方法
- 素爪の美しさを育てる習慣
爪は切らずに整える・ネイルオイルで保湿
爪切りは使わない
まず最初に、育爪(いくづめ)の大原則です。
爪切りは使用しないこと。爪切りを今日から封印してください。
その代わりに、爪やすりで爪を整えます。
最初はハードルが高く感じるかもしれません。
爪切りと比べるとどうしても時間がかかるからです。

ですが、最初の1回、まずは試してみてください。
そこからケアを続けていくと本当に爪が見違えます。
爪の変化は、実践して体感しないと分からないものなので、
「自分を労わってあげる時間」と思ってやってみてほしいです。
寝る前と日中のネイルオイル習慣

爪を整えたら、次は保湿です。
私はネイルオイル(セサミオイル)を朝と夜の1日2回、手足どちらにも使っています。
夜は寝る前のリラックスタイムに、朝は出かける前や家事の合間など、できるタイミングで。
日中は手だけ、乾燥やささくれが気になったときに、こまめに塗るようにしています。
「さっき塗ったばかりだけど…」という時でも、間隔をあけずに連続で使ってOK。
できれば、1日7回以上を目安になじませるのが良いそうです。
最初は、「そんなに…」と感じますが、オイルケアした爪の透明感がきれいで、続けていくのが楽しくなってきます。
塗り方にも少し工夫があります。
- ネイルオイルを爪の裏から溢れるくらい垂らしたあと、表の爪の根元にオイルが行き渡ったのを確認する。
- オイルを塗り広げながら、爪を軽く押すようにマッサージして(特に根元)、手指の1本、1本に塗りこむ。
- スポイトで手のひらに少量の水を出して、そこに指先のオイルをなじませるように混ぜる。
- 指先で混ぜた水を、ゆっくり手全体に塗り広げるように馴染ませる(乳化)
最後に水を使用するのは、ちょっとひと手間に感じるかもしれません。
ですが、「乳化」を行うことで、オイルがべたつかず、ぐんと浸透しやすくなります。
ちなみに私は、家の水道水(浄水)をスポイトに入れて使用しています。
ちなみに足には水での乳化は不要。
汗をかきやすいため、自然と肌になじんでくれるからです。
ほんの数分のケアだけれど、手や爪の触り心地だけでなく見た目まで変わるのを感じられる、大切な習慣になりました。
セルフケア、1カ月続けてみたら…
「まずは1カ月続けてみよう」
そう決めてまずは推奨の通り、朝晩と、日中気になった時に1日7回くらい、オイルを塗りました。
(足の爪は朝と夜の2回だけ)
すると、驚くような変化があったのです。
- 爪のまわりの角質がなくなり、肌がふっくら柔らかくなった
- 血行がよくなったのか、爪の色が濃いピンクに
- 靴下を履くとき、引っかからなくなった
- 削っても角質パックをしても消えずにぶり返していた、足の指の側面の白い角質が消えた
- 足の小指の、無くなりそうなくらい小さくて薄い爪が、健康的な厚みが出て大きくなった
- 年齢とともに素爪に自信が持てなくなっていたけれど、「桜貝みたいでかわいい」と思えるように
なにより嬉しかったのは、
あんなに何度も横に割れていた親指の爪が、割れなくなったこと。
ケアを続けたことで、爪そのものが強く、しなやかになった実感があります。
しかも、手軽に、削らない角質ケアもできるというのがとても良いところ。

今では習慣に。育爪はやさしい時間
1カ月の集中ケアを終えてからは、夜寝る前にネイルオイルを塗るのが習慣になりました。
今の季節(秋~冬)は乾燥しやすいので、なるべく日中にも一度、オイルを塗るようにしています。
どこかへ通わなくてもできるセルフケア。
でも、まるでネイルサロンでケアしてもらったかのように、爪や手元の印象が変わります。
爪って意外と目に入る場所で、そこが整っていると、ふとした瞬間に気分が上がります。
日々のなかで、自分の爪を大事に扱えることが、こんなにも心地いいなんて。
育爪のための習慣
育爪を続けていくうちに、気づいたことがあります。
それは、爪に負担をかける無意識のクセが、日常の中にたくさんあるということ。
たとえば、シールやテープを爪先を使ってはがしたり、電気のスイッチをカチッと指先で押したり。
それらはほんの一瞬の動作ですが、爪に思った以上の負荷がかかっています。
「爪は道具じゃない」
この言葉を意識するようになってから、動作も少しずつ変わりました。
シールをはがす時はカッターの先を使うようにしたり、スイッチを押すときは指の関節や側面を使ったり。
そんな小さな積み重ねが、割れにくく丈夫な爪づくりにつながっていくのだと思います。
ケアだけじゃなく、扱い方も「やさしく」する。
それが、育爪を続けるうえで大切な習慣のひとつになりました。
爪に優しい毎日へ。わたしが「育爪」を始めた理由
ほとんどネイルはしない私が、育爪(いくづめ)を始めた理由。
今まで、爪は飾るよりも、素のままでいる方が落ち着いていました。
マニキュアは年に1~2回塗るか塗らないかという頻度。
ジェルネイルも、シールタイプのものを一度試した程度で、基本的には一年を通して素爪で過ごしていました。
けれど、ある日気づいたのです。
右手の親指の、いつも同じ場所が、また横に割れている。
すぐ割れる、繰り返す、そして悩む
最初は「ちょっと引っかけちゃったのかな」と思っていたものの、割れる場所は毎回同じ。
やっと伸びたと思っても、気づくとまた横割れするようになってしまいました。
しばらくは苦肉の策で、割れ爪ケア専用のマニキュアを塗ってしのぐようになりました。
でもこの方法にもストレスがありました。
重ね塗りするとムラができて見た目が悪くなるし、
すぐはげるのでその度にリムーバーで全て落として塗り直す手間がかかる。
やっと伸びてきたと思えば、また割れる。
手荒れや乾燥もしやすい体質で、学生の頃からこまめにハンドクリームは塗っていました。
それでも防げない爪トラブル。
さらに最近ではささくれもよくできるようになり、布に引っかかって痛い思いをすることも増えました。
このままではいけないと、ようやく本気で爪のケアについて調べ始めたのです。
育爪との出会い
そんなとき、偶然ネットで見つけた一冊の本が目に留まりました。
テーマは「素の爪の美しさを育てる」こと。
これまでの「塗って隠すことで美しくみせる爪」ではなく、
「整えて育てるケアで爪本来の美しさを引き出す」という考え方が、すっと自分の中に入ってきました。
昔からマニキュアを塗ると、爪が呼吸できないような感覚がして苦手でした。
社会人になってからは特に、この感覚に共感してくれる人は周りにいませんでした。
職業柄、爪を見られることが多かったのもあり、ネイルしていない爪に対して、
「なんでネイルしないの?」と問いかけられることも少なくありませんでした。
それでも私は素爪の、うっすらとしたピンクの色味が、本音を言うと、とても好きだったのです。
爪のセルフケアを始めてから、そんな自分の価値観も一緒に大事にできているようで嬉しいです。
爪トラブルに悩む人・やさしい角質ケアをしたい人におすすめ
「育爪」という言葉はまだあまり聞きなれないかもしれません。
でも、爪がすぐ割れるとか、ささくれが痛いとか、角質ケアがうまくいかないとか……
そんな小さな悩みを抱えている方にこそ、ぜひ試してみてほしいです。
爪を「飾る」のではなく、「育てる」。
その違いを知ってから、私は以前より、自分の手が好きになれました。
忙しい毎日だからこそ、爪と肌にオイルをなじませる時間が、
とても丁寧で、あたたかく感じられます。
これからも、自分のペースで育爪を続けていきたいと思います。
まとめ
育爪は、特別な道具も時間も必要なく、
小さな手間とちょっとした習慣で「自分を大切にする気持ち」を育ててくれるケアでした。
・毎日のちょっとした時間でできる
・爪の見た目も触り心地も変わる
・なにより「割れにくく」「強くなる」実感がある
ネイルサロンに行かなくても、自宅でここまで変われるんだと驚いています。
爪や足の角質に悩んでいる方は、まずは1カ月、やさしいセルフケアを始めてみてはいかがでしょうか。




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